読書重視の傾向

2015年、二学期三学期は私たちの活動がピークを迎えます。

あっというまにHPの修正もせずに二学期になってしまっていました。ご覧頂いた先生方、申し訳ございません。


今年度は1学期にスミセイおはなしひろばを引き受けたこともあり、オフシーズンなしの常に繁忙期を過ごしております。そのおかげで、メンバーの技術は飛躍的に向上、練習で使っている「外郎売り」も全員ほぼ噛むことなく読みとおせるようになりました。毎日の努力の積み重ねで何歳になっても向上できる、と身を持って体験しております。


今年度、小学校で特に感じているのが「読書重視」の傾向です。


高校・大学受験でも全ての教科で読解力が求められる傾向が年々強くなっています。

音と絵本のお話会でも、本を好きになるだけでなくお子様たちの読解力があがってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

そのためにも、さまざまな工夫をしています。


まずはお話をリアルに感じてもらう。そしてその世界を想像してもらう。本の世界を疑似体験することで、いろいろな人生を学び、たくさんの考え方を知り、心の引き出しを増やしていく。


そのためにも、徹底的にそのお話の世界に入り込んで、知らない世界を本気で体験してもらいたいのです。


小学校での公演では、音楽やセリフ読みでたっぷりお話の世界に浸ってもらい、笑ったり泣いたりしたあとに「実は、今この本に書いてあるとおりに読んだだけなんですよ。みんなも同じように自分でお話の世界を作ることができますよ」と話します。すると、お子様たちの瞳がどの子も自信たっぷりになるんです。やってみよう、やれる、と思ってくれているんですね。これこそが私たちの目指すところです。


本の楽しみ方の一つとして、このようにひとつのお話のなかに徹底的に入り込んでみるのを、小学生のお子様たちには特におすすめします。どんな易しい絵本でもいいと思います。

ひとたびお話の世界に入り込めば、子どもたちの瞳が輝きます。そんな表情を目安に、これからもお子様たちの心を、嬉しさ悲しさの波で揺さぶっていく一時間をお届けしたいと思っています。